勇者ステータスチェックで現在地を知り、

冒険の地図で目的地も決まりました。

いよいよ旅立ちです。

主人公は嬉しそうに立ち上がります。

「よし!これで冒険に出発できる!」

すると、虎のマスターは少し笑って言いました。

「その前に、一体だけ倒しておきたいモンスターがいるんだ。」


旅を止める、本当のモンスター。

RPGでは、旅に出るとモンスターが現れます。

でも現実の世界では、もっと手強いモンスターがいます。

それは……

「自分には無理だ。」

という心の声です。

・失敗したらどうしよう。

・笑われたら恥ずかしい。

・私には才能がない。

・もう遅い。

・今のままで十分だ。

夢に向かって一歩踏み出そうとすると、このモンスターは必ず姿を現します。


モンスターは、ずっと前から君の中にいた。

虎のマスターは言います。

「安心して。このモンスターは、君だけが持っているものじゃない。」

私たちは子どもの頃から、たくさんの言葉を聞いて育ちます。

「失敗しちゃダメ。」

「普通が一番。」

「そんなことできるわけない。」

「もっと頑張りなさい。」

その言葉は、決して悪意ばかりではありません。

心配してくれた人。

守ろうとしてくれた人。

応援してくれた人。

いろいろな想いが重なって、いつの間にか心の中に住みついてしまったのです。

だから、このモンスターは敵というより、長い間あなたを守ろうとしてきた存在なのかもしれません。


モンスターは、倒す必要はない。

勇者養成講座では、このモンスターを力で倒そうとはしません。

虎のマスターは、主人公に静かに問いかけます。

「その声は、本当に君の声かな?」

主人公は立ち止まります。

「失敗するぞ。」

「どうせ無理だ。」

その声をよく聞いてみると、自分の声ではありませんでした。

昔、誰かに言われた言葉。

昔、自分で信じ込んでしまった言葉。

その正体に気付いた瞬間、モンスターの姿は少しずつ小さくなっていきます。


本当の勇者は、心の声を選べる。

勇者は、恐怖がなくなったから前へ進むのではありません。

恐怖があっても、自分で進む道を選べるようになるのです。

勇者養成講座では、この心のモンスターと向き合いながら、

「本当はどう生きたいのか。」

「本当は何を信じたいのか。」

を少しずつ取り戻していきます。

旅を止めていたモンスターの正体が分かった時、

あなたは初めて、自分の足で歩き始めることができます。

そして虎のマスターは、笑顔でこう言います。

「さあ、旅の準備は整った。ここから本当の冒険の始まりだ。」